2009 年10 月08 日(木) 前岡
酔い旅・夢気分
デザイン室の前岡です。
今年の6月都内で酒を飲み、終電に乗り遅れ、大手町から埼玉県越谷市の自宅まで、約32kmを7時間半かけて歩きました。
思いがけず?体験できた、時間を贅沢に使った貴重なものでした。
そもそも、酔った勢いで
「自宅までは都内を抜けてしまえば、草加、越谷…。歩ける!?」と思ったのが、
はじまりでした。
しかし、この都内を抜けるのに、3時間半、15km。
草加が7km、越谷が10km……。
歩けはしましたが、自宅に到着するころには、意識が朦朧として、最後の方はどこをどう歩いたのか?
(写真はすべて後日撮影)
大手町より1時間半、三ノ輪に到着。
都電荒川線の始発駅、昭和の空気漂う商店街あり。
吉原遊郭の投げ込み寺としても有名な浄閑寺もありました。
大手町より2時間、北千住に到着。まだ元気でした。
千住大橋のたもとに、「奥の細道 矢立はじめの地」の碑あり。
ここで一回目の休憩。
碑文にありました。
以下碑文(要約)
芭蕉は、三月二十七日(新暦五月十六日)の朝、空が明るみはじめたころ、深川で見送りの人々と船に乗り、隅田川をさかのぼり。千住大橋のたもとで船を降りると、矢立のはじめに惜別の句を詠んで別れを告げ、門人河合曽良と共にみちのくへと旅立って行った。
惜別の句『行く春や鳥啼き魚の目は泪』
さらに、芭蕉の奥の細道に旅立った時の年齢が書き込まれてあり、「46歳」。
(私も偶然、46歳です!)
最初の宿泊地は「草加」とあります。
短い、ここから10kmくらいです。
二日目の宿泊地は春日部。
私の自宅は越谷市ですが北の端、橋をわたると春日部です。
当時の道を考慮に入れても、短いように思いますが?
私も、これから旧日光街道、国道4号線沿いを歩きました。
大手町より3時間半経過、
草加に到着。そろそろ、へたってきました。
芭蕉、最初の宿泊地。
江戸時代、日光街道で江戸から2つ目の宿場町として栄えたそうですが、今の国道沿いには、当時の面影はなく、アスファルトの道が延々つづいているだけでした。
このあたりで二回目の休憩。あとは自宅まで休憩なし。
ちなみに1つ目の宿場町は千住宿です。
大手町より5時間経過、
越谷に到着。足が痛くて歩くのがいやなっていましたが、
ここで休むと立てなくなると思い、歩き続けました。
日光街道で江戸から3つ目の宿場町。
草加を過ぎて、外環道を抜けると越谷市なのですが、自宅は先にも書いたように、
越谷の北の端、これが長かった10km。2時間半かかりました。
やはり国道沿いには見るものなし、
腹のすいた私には食べ物屋ばかり目につきました。
自宅に着く頃には、すっかり明るくなり、
疲労した身体に夏の日差しが刺すようでした。
都内は人が歩く間隔で、店などがありますが。
国道沿いは車の間隔ですので、歩くと漠々した感じがします。
苦行をしているようでした、苦行などしたことはありませんが。
自宅では、家族が朝食をとっていましたが、だれも褒めてくれませんでした…。
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