2010 年01 月08 日(金) TAKANO
『カドマツ』
遅ればせながら
明けましておめでとうございます。
暮れになると帰省先で、ミニ・カドマツを毎年作っています。
高さ40cmくらい、指先から肘くらいのサイズです。
(右手前は、タバコの箱)
素材は、すべて無料。竹は裏の竹林から。松、梅、南天は庭から。
注連縄(しめなわ)は、家の前の田圃からとれた稲の藁(わら)を
手で綯(な)います。
70過ぎの玄人いわく、
「なんだ、わりゃぁ、そのわりゃぁ~(笑)」
(注、翻訳:「わりゃぁ」とは、前「貴様=われ」。後「藁」。)
と下手くそを笑われながら、素人が綯います。
毎年、このミニ門松を飾っている、お隣・親戚宅の寸評は
「去年よりゃぁ、ちったぁ、いいなぁ~(笑)」
と笑われるだけで、報酬は無し、とほほ。
これが終わると、次はモチツキ。
年末の男衆のチカラ仕事はその後、
手打ち蕎麦の「蕎麦捏(こ)ね」まで続きます。
女衆の「蕎麦切り」が終わると、日本晴れの寒空の下、
庭の薪で焚く昔ながらの鍋で蕎麦を大量に茹でる。
さっき切ったばかりの竹をお猪口に、焼酎をちょっと注ぐ。
その上から、鍋で煮えたぎり濁った蕎麦湯を、
神社にあるようなデカイ柄杓(ひしゃく)で掬(すく)い、
お猪口からこぼしながら注ぎ、手にもかかり「あつっ」。
ズズーっ、熱アツッと、ヒトクチ。
「ぷはー」「うー、キクナ~」「竹の香りだぁ~」
「今年の暮れゃぁ~、富士山がキレイだぁ~」
と親戚衆は、わいわいガヤガヤ。。。。
山の田舎の、年の瀬の風景でした。
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