2012 年02 月09 日(木) 佐々木
「みちのくひとり旅」
先週末、私用で実家のある岩手県は盛岡市へ帰省して参りました。
聞けばここ最近の盛岡は、氷点下続きでかなり寒いとの前情報。
普段は北国育ちの意地からか、上着以外の防寒具を
あまり身につける事はありませんが、
天気予報から「−9℃」という気も萎える宣告を受け、
不本意ながら軟弱者衣料品の象徴(私的に)、
ともいえるヒートテックにお世話になる事にしました。
といわけで盛岡到着。寒いというより、もはや痛いです。
用事も済ませ、市内をぶらぶらと散策することに。
屋根に積もった雪は、ルタオのなんとかフロマージュのようです。
市内の中心部を流れる「中津川」にはこの時期白鳥がやってきます。
身近にこういった光景が見られるということは、なんとも贅沢な話です。
中には “白鳥”と呼ぶには顔がうすら黒く汚れてしまっている
チャーミングなやつもいます。
「次の場所へ旅立つ際には、顔を洗って行くように!」と
あつかましくも叱咤激励の末、送り出すことに成功!(?)
無論白鳥たちはそんな私の胸中を華麗にスルーして
飛び立って行きました。
鳥たちとの一方通行な戯れも終え、寒さと空腹から近所のそば屋へ。
かじかみ過ぎて、箸も持てない程言うことを利かなくなった
両手の回復を待っている間、出された天ぷらそばを
ただただ眺めるしかない状態に。
その様はさながら、好物のエサを目の前に、
主人の「食べてヨシ」の一声を待つ従順な飼い犬そのもの。
およそ5分後、手の感覚を取り戻し、
おかげさまで弱冠のび気味のそばをいただきました。
↑ちなみにここは「直利庵」というおそば屋さん。
そばはもちろんのこと何故かラーメンも美味しいです。
盛岡にお立ち寄りの際には是非。
体も暖まったところで、市民の憩いの場「盛岡城跡公園」へ。
幼少期に庭のように遊んだ懐かしい場所です。
盆地である盛岡市はちょっと高台に登ると、
周りが山々に囲まれているのが良くわかります。
園内の雪だるまと、雪によりモヒカンヘアーをあてがわれたトーテムポール。
ただでさえ高低差の激しい園内を、雪の中一回りすると、
どっと疲れが押し寄せます。
というわけで最後は「盛岡八幡宮」でお参りして散策終了とすることに。
長い坂道を抜け、鳥居をくぐり、石段の先に見える本殿。
この一連のアプローチにたまらず「神社萌えー」等と
のぼせる方々(失礼!)の気持ちもなんとなく分かるような気がしました。
どうやらコチラでは、モヒカンがはやっているようですね。
さて、雪の中半日近くもぶらぶらしてみて、
帰る頃にはヒートテックは神の洋服だという事に認識を改めました。
コートの中たった2枚でもなんとかなりましたから。
なんとも失礼な誤解をしていたようです。
これはユニクロに足を向けては寝られませんね。
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