大谷資料館

少し前に、栃木県にある大谷資料館へ行って来ました。

 

ここでは大谷石の地下採掘場跡を見学できます。

 

大谷石は、塀や門柱、石灯籠など、

身近なところで使われている石です。

軽石のようにゴツゴツしていて、ぶち模様があるのが特徴です。

 

駐車場は大谷石の巨岩に囲まれ、その割れ目に木や草が入り組み、

荒々しい岩を縁取るように生えています。

所々に大きな横穴があり、

年季の入った謎のキャラクター地蔵が微笑んでいます。

 

この辺りからもう、軽く異世界感が出ています。

 

敷地の門の近くには、

終わりかけの八重桜がふわふわとゆれています。

門を入ると両脇は草木に覆われた崖のようになっていて、

春の山の、素朴な花たちが迎えてくれます。

 

ゆるやかな傾斜を登っていくと、空気がひんやりしてきました。

山なんだなあと思ってさらに進むと、空気はさらに冷たくなり、

資料館入口へ着いたときには

これからの寒さが心配になるくらいでした。

 

時が止まったような資料館の、地下への階段を下っていくと、

空気はひんやりと沈んだようになっていきます。

 

180524_01 - コピー.jpgのサムネール画像

 

階段のカーブの先には、巨大な地下空間が広がっていました!

 

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これが本物のダンジョンか〜、とため息がでました。

行ったことはないけれど、ピラミッドの中のようでした。

 

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途中までが手掘りで、途中から機械掘りになり、

壁面の質感ががらりと変わります。

機械堀りもすですが、手掘りって!すごくないですか?

 

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手掘り

 

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機械掘り

 

天井や壁に白い綿ぼこりのようなものがありました。

これは石の華といって、塩分の結晶だそうです。

夏には見られず、冬に満開?になるそうです。

 

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石の華

 

地下にいると、地上の光が、はっとするほど鮮やかです。

 

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この地下採掘場跡は、映画やプロモーションビデオのロケ地として、

よく使われています。行ってみたら、なんか見たことある!

という場所があるのではないでしょうか?

 

近年、大谷石はその美しさが再評価されているそうです。

資料館併設のカフェでは大谷石を活かしたインテリアも楽しめます。

 

ちなみに、大谷石は旧帝国ホテルの内外装に使われました。

約40年ほどで建て替えとなりましたが、素敵な建物だったようです。

 

大谷石は耐火性に優れていますが、

水分には弱く、風化しやすい特徴があります。

 

そういう課題もあるなかで、

今後どんなふうに使われていくのか気になるところです。

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最終更新:2024/09/12 RSSについて

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