小石川後楽園
- 住 所
- 文京区後楽1-6-6
- 電 話
- 03-3811-3015
(小石川後楽園管理所)
- アクセス
- 都営大江戸線「飯田橋駅」下車 徒歩2分
東京メトロ南北線・東西線・有楽町線「飯田橋駅」下車 徒歩8分
東京メトロ丸ノ内線・南北線「後楽園駅」下車 徒歩8分
JR総武線「飯田橋駅」下車 徒歩8分
- ホームページ
- 詳細はホームページよりご確認ください
https://www.tokyo-park.or.jp/park/format/index030.html
人や音、光が溢れる後楽園・東京ドーム。その裏手には、賑々しさとは別世界の、水と緑の豊かな庭園が広がっています。小石川後楽園は、江戸時代初期(1629年)に水戸徳川家の祖・頼房が造園、2代藩主光圀により完成した大名庭園です。光圀は明から亡命帰化した儒学者・朱舜水の意見を広く取り入れたため、園内には中国趣味が随所に溢れています。「後楽園」は、中国宗代の『岳陽楼記(がくようろうき)』の「天下の憂いに先だって憂い、天下の楽しみに後れて楽しむ」より、舜水が命名。河、山、野、海の4つの景色からなる、変化に富んだ回遊式築山泉水庭園です。
園内西側から左回りで、散策していきます。
- 西湖堤は中国杭州の西湖の堤を真似たもの。
鮮やかな鯉が揺れ動きます。
- 大堰川。
名は京都嵐山の下を流れる大堰川にちなんでいます。
「河」の景観を代表する場所。
- 小廬山をはじめとする、西北側の立体的な地形が「山」の景観。
山頂から、園内を一望します。
(地図上 ⇒ からの眺め)
- 蓮池では、一面にぼんぼりのような桃色の蕾(8月上旬に撮影)。
美しさに、しばしため息。
- 大泉水に沿って進むと、岩には鳥の姿も。小石川後楽園にはカルガモやサギ、シジュウカラ、カワセミなど40種類以上の野鳥が生息し、生き物の躍動は、庭園にもう一つの命を吹き込みます。
- 趣をがらりと変える、北側の田園風景「野」の景観。
稲田は、農民の苦労を嗣子・綱条の夫人に教えようと光圀がつくったものです。
奥に菖蒲田。ほかにも北側には、梅林、藤棚、カキツバタなどがあります。
- 江戸時代の酒亭を景観に取り入れるため建てられた、九八屋。
名は、当時「酒は昼は九分目、夜は八分目が適量」といわれていたことに由来。
- 内庭は純日本式の庭園で、かつては大泉水側の「後園」と分かれ、水戸藩書院があった。
- 延段。
大小の自然石と切り石を敷き詰めるという、中国の造園手法が用いられています。
- 最後に、庭園の中心的景観である、大泉水と蓬莱島。
昔はここで舟遊びが行われていたそうです。
四景の最後「海」の景観。
(地図上 ⇒ からの眺め)
小石川後楽園は1952年、文化財保護法により特別史跡・特別名勝に指定されました。この2重指定を受けているのは、都立庭園では浜離宮とここの2つ、全国でも鹿苑寺(金閣寺)、慈照寺(銀閣寺)、厳島などを合わせ7つだけです。国内屈指の庭園は、なるほど、見飽きることのない大空間でした。
- 大名庭園とは?
- 近世の大名が、芸術的な生活を楽しみ、また、威を誇るために造った大庭園で、大泉水の眺めと、回遊する時の風景の変化が見所です。
- お休み処
- 入り口脇にある「涵徳亭」では、12時から抹茶や甘味、軽食などがいただけ、集会場としても利用できます。
※集会場での予約がいっぱいの時は、お休み処はありません - 庭園ガイド
- 土曜日、日曜日、月曜日、祝日の11:00、14:00に無料で行われます
●主なイベント
2月 梅まつり、5月 竹細工講習会/田植え、7月 七夕飾り、9月 稲刈り、11月 ワラポッチ講習会、12~2月 雪吊り