巣鴨大鳥神社
- 住 所
- 文京区千石4-25-15
- 電 話
- 03-3946-7927
- アクセス
- JR「巣鴨駅」下車 徒歩5分
都営三田線「巣鴨駅」下車 徒歩5分
都営三田線「千石駅」下車 徒歩5分
- 参 拝 料
- 無料
千石駅を降りてJR巣鴨駅方面へしばらく北上すると、左手に巣鴨大鳥神社へつながる大鳥商店街が見えてきます。
一年で最も賑わうであろう11月の酉の市開催日には、道なりの飲食店も露店を広げてお客を呼び寄せており、商店街周辺は多くの参詣客で賑わいます。
巣鴨大鳥神社は、貞享5年(1688年)に巣鴨村新左衛門なる者の勧請により、巣鴨稲荷社として創設されました。
御祭神は、日本武尊命(やまとたけるのみこと)・保食神命(うがのみたまのみこと)。後に日蓮宗霊感院が別当となり、宝暦5年(1755年)には「時の鐘」が造られ、明治初年まで江戸より続く十二辰刻が報じられていました。
嘉永2年(1849年)には、当時の霊感院大僧正が「慈悲の手の内」なる文書を記し、「子育稲荷大明神」と改称して本殿を建立。この頃から参詣者も多くなり、社前の通りは繁盛し「いなり横丁」と呼ばれるようになったそうです。
初めて「酉の市」が立ったのは、元治元年(1864年)と伝えられ、以来、 神社は「おとりさま」の名で愛されています。
酉の市の当日は、明け方を除くほぼ一日中市が立ち、熊手を求める参詣客で賑わいます。境内は多数の熊手で囲われ、まるでトンネル。
商談が成立すると「商売繁盛!繁盛!繁盛!」と威勢のよい手締めの声が響き渡ります。
いなり横町には、やきそばやお好み焼き、射的などの露天商が隙間なく立ち並びます。
一軒、気さくな露天商の主人に伺うと、前夜祭は新宿花園神社で朝方まで商いをしていたそうで、不眠不休でおとりさまの元へ駆けつけたとのことでした。
新宿や浅草の酉の市とは規模が違いますが、馴染みのお客が多い市として毎年恒例の出店なのだそうです。
巣鴨大鳥神社の酉の市は、人混みの苦手な方にも優しい市として近隣住民にも長く親しまれています。